2024.09.01
当会のメンバーの子どもたちには、特別支援学校に通うケースが大半を占めるのですが、「副籍制度」を利用しているケースも結構多いんです。
この制度は取り入れている県はまだ非常に少なく、東京都では2015年から始まりました。都教育委員会HPによると、
副籍制度とは、「都立特別支援学校の小・中学部に在籍する児童・生徒が、居住する地域の区市町村立小・中学校(地域指定校)に副次的な籍(副籍)をもち、直接的な交流や間接的な交流を通じて、居住する地域とのつながりの維持・継続を図る制度」のこと
…なのだそうです。
特別支援学校は居住する地域から離れている場合が多く、通学がバスで、自宅の周りでの同年代の子どもたちとの接点をもつのが難しいのが実情です。
地域でのつながりを持つチャンスとして、副籍制度はメリットがあると言えるでしょう。
ただし、実際に地域の学校と副籍で「交流」する場合、その方法や頻度は、受け入れる学校側の体制によって本当に大きく異なります。
毎週のように地域の小学校に通えるケースもあれば、1ヶ月、1学期、あるいは1年に1度というケースも。
学籍を置いている特別支援学校では保護者の付き添いが不要の子でも、副籍制度の学校へ行くときは保護者の付き添いを求められたり、副籍制度の運動会などの学校行事は参加不可(見学のみ)となったりした事例もあるようです。
副籍制度を利用する場合、その内容を事前によく確認することをお勧めします。
(E.Y)